研究概要
新規の農業生産や既存の農業生産の技術改良がもたらす環境影響に対して、モデルシミュレーションにより、対象によって引き起こされる経済システムの変化を推定し、それらを考慮した予測型の評価を行うライフサイクルアセスメント（LCA）手法を開発するとともに、農業と経済の双方に深く関わりを持つ水資源消費の負荷を連続的に評価する指標を開発し、環境容量との比較が可能なウォーターフットプリント概念で表わした新たなimpact categoryとして、LCA に導入する。また実際にそれらの手法を用いて、水資源消費を含めた日本の農業生産の環境影響評価（ミッドポイント分析）を行い、作目・栽培技術・産地などの比較を通じて、日本の農業の持続可能性についての知見を得るとともにその評価を行う。
研究業績
学術論文
内田晋，林清忠，猶予期間の概念に基づく新たなウォーターフットプリント指標の提案と農業生産の評価への適用，日本LCA学会誌，10(1)，2014.1.25，pp.40-48. （2015.3.11 日本LCA学会 論文賞）
Yann B. Blumer, Michael Stauffacher, Daniel J. Lang, Kiyotada Hayashi, Susumu Uchida, Non-technical success factors for bioenergy projects—Learning from a multiple case study in Japan, Energy Policy, 60, 2013, pp. 386-395.
学会発表（口頭）
内田晋，微分型ウォーターフットプリント指標を用いた稲作の水資源消費の評価，日本地域学会第51回（2014年）年次大会学術発表論文集，麗澤大学，2014.10.5(3-5), pp.1-6.
Susumu Uchida and Kiyotada Hayashi, Developing Indices of Water Footprint and Their Application to Evaluation of Agricultural Production: On the Basis of the Concept of Acceptable Delay in Water Use, 10th World Congress of The Regional Science Association International, Ayutthaya, Thailand, 2014.5.27-29 (Conference Cancelled)
Susumu Uchida, Improved Water Footprint and Its Application to Agricultural Production, The 23rd Pacific Conference of the Regional Science Association International, Bandung, Indonesia, 2013.7.4(2-4)
学会発表（ポスター）
Susumu Uchida, Evaluation of Water Use in Paddy-Rice Production on the Basis of Differential Water Footprint, EcoBalance2014, Tsukuba, 2014.10.29
その他の記事
内田晋，バイオマスエネルギー生産とその環境影響評価（特集：地域の農林業・農山村再建による地域活性化とバイオマスの利活用），日本エネルギー学会誌，92(7), 2013, pp. 612-618.
トピックス
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- 2015年03月11日
- 日本LCA学会第6回学会賞において論文賞を受賞しました。
- 2014年10月29日
- エコバランス2014においてポスター発表を行いました。
- 2014年10月05日
- 日本地域学会第51回（2014年）年次大会において口頭発表を行いました。
- 2014年05月29日
- 10th World Congress of The Regional Science Association Internationalにおいて口頭発表の予定でしたが、タイ国の政情不安のため中止となりました。
- 2014年01月25日
- 日本LCA学会誌に論文が掲載されました。